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南部紫根染

01-30,2018


20180124_161411_convert_20180130184738.jpg 図柄*立涌しぼり


思い立って
極寒の盛岡へ

この日は
最高気温が氷点下5度

最低ではありませんよ
最高気温。


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冷凍庫の中です



こんな日は
ペンギン歩きしかないです

ペタペタ
よちよち

歩幅は狭く


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でもね

情緒があって
好いんです

すべての音が雪に吸収されて
静けさと雪明かりが


・・・・


いつも新幹線に乗ると

JR東日本のフリーペーパー
トランヴェールの巻頭エッセイ
「旅のつばくろ」・沢木耕太郎/筆
を、読むのが楽しみなのだけれど

今月のエッセイに

「こういう二行の少年の詩を読んだことがある

・・・雪が降ってきた
・・・鉛筆の字が濃くなった。」

と、いう一節があって


これから向かう雪と氷の街に
得も言われぬ情景を夢想するのであった

さすが
うまい!

旅へのいざない




この寒さだから
味わえる盛岡の魅力があるわけで


寒いからといって
引きこもってはいられません



さて
目的は紫色を捕獲すること

江戸時代まで紫(紫根染)は
身分の高い人しか手にできない
高貴な色でした

藩政時代
南部藩領では良質の紫根が採れ
一手に紫根の栽培及び染をしていました

その良質な在来紫根も
化繊や化学染料の普及など
時代の波とともに消えゆき
伝統技術を伝える人が途絶えたそうです

そんな中大正時代に
かろうじて残っていた技術者を招いて
南部紫根染を復興させたのが
盛岡「草紫堂」の初代だそうです


いつの日か貴重な在来紫根で
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石鹸を

と、叶わぬ夢を胸に抱いております


・・・・


店内です
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美しい紫色にかこまれて

高度な手絞りの技法は
フランスでも「南部しぼり」として
高く評価されています




染料となる根の入手が
以前より難しくなっているそう

紫根はなかなかに気難しい植物とのこと

発色も収量も
善し悪しも
年により全然違い
安定しないそうです





着物や和小物だけでなく

クッションなどもあります
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これ素敵でした
シルクのクッションカバー




美智子皇后さまが来店した時
お求めになったのは
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南部茜染の小ぶりの座布団
数個お求めになったそうです

お孫さんたちのお土産だと思いますよ
と、お店の方のお話

南部茜も草紫堂さんの製品です
茜染の着物なんか
も~~~
可愛くてしょうがない~~~
(・・・なのに画像なし)



私は
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紫根染を求めました


ふとん屋さんに作ってもらうという
小座布団には綿がみっしり

ぷっくりと可愛らしい座布団です


今ではふとん屋さんは盛岡に1軒しかなく
そちらのご夫婦も70代だそうで

ふとん屋さんが廃業したら
この座布団も作れなくなりますね・・・
と、仰っていました

ふとんの技術も風前の灯です

染にもふとん打ちにも
温もりがあります

気候は極寒でも
心はぬくぬくでした






紫色
捕獲


了。















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