絵本美術館

07-18,2017


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知る人ぞ知る
福島県いわき市の「絵本美術館」

招待状をいただかないと入館できない美術館
招待なので入館料は無料です

いわき駅でタクシーに
「絵本美術館」まで・・・

と、言っても

地元の方でも
そこがどこなのか
分からない方が多いそうです。


建築家安藤忠雄氏の設計による美術館

ご覧ください


・・・・


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読書スペースの窓の向こうは
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美空ひばりさんの名曲「乱れ髪」に歌われる
塩屋崎灯台





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天井裏のような読書スペース
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太平洋が一望できます




何か企んでる
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鼻がハートの猫





童話って
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シュール





金沢の21世紀美術館と同年に
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建築家協会賞を受賞しています





たくさん書きたいことはあるけれど

ここが
福島第一原発の近くであること

この美術館は個人の思いが具現化したもの

美術館を作ったご本人は
子供たちが大好きで
原発が大嫌いで
原発事故の前年に亡くなられたこと


・・・


こんな哀しい現実を観たくなかったのか?

現館長さんから

偶然

そんなお話をお聞きすることができた




美しい塩屋の岬
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その他にも

美術館の運営のお話を聞き


どんなことに巻き込まれても
人の心を豊かにすることを忘れない


豊かさは「心」に持つもの





自然の美しさも
建築の素晴らしさも

際立たせるのは

人の想いと
行動なのだなと






館のとてつもない
懐の深さを感じたのでした




















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五季の粥

02-20,2017


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食農連携ゼミ
今期最後の薬膳ゼミが終了しました

本草薬膳学院、学院長 辰巳 洋(たつみ なみ)先生の講義を
仙台で受講できたことは本当に幸運でした

終了して

きっちりと端的に
ポイントを押さえて教えてもらっていたのだな
と、先生の誠実で賢明な教え方に
今更ながら感じ入っています

「食は生命を育むが、命をむしばむこともある」
そんな教えを
弁証と実践的な献立で伝えて下さいました。


では~

未熟ながら私たちの成果を披露いたします☆




春のお粥
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華やかな彩り・肝気が巡ります





梅雨のお粥
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体内の水はけヨシ!

えごま農家さんと
紫蘇農家さんの
シソ科チーム作成☆





夏のお粥
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暑い夏は清熱具材を「山形のだし」風トッピングで
体内に籠った熱を退散!

色もお味も爽やか也





秋のお粥
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乾燥から肺を守る白色食材で潤う~
地味な色目ですが・・・
私はこれが好き!(手前味噌)


秋チームには強い味方が☆
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山形県新庄市のマニア様 ← 拝む(笑)
おいしい(石井)ファームさんの
特別「う米」をご提供いただき
(ネーミングで生産者のキャラバレバレ~)

更にもれなく
可愛がって平飼いしている鶏の~肉付き♪

滋味深し。






冬のお粥
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どっしりとした豪華さ☆

エビ、ホタテ、牡蠣・・・
朝粥というより
夕飯にいただきたいボリュームでした。



・・・・



けっこう
イケてるんじゃない?私たち。
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ほぼ5色揃ってます!
こんなお粥バイキングがあったら行きたいわ~♪


・・・って
先生からすると
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問題点アリアリだと思いますけど( ̄^ ̄)ゞ


雑誌オレンジページの専務さんが
オブザーバーでいらしていました


これからは

もっともっと
日常の「食」を見つめる時代になってくるのだろうな
というようなお話。









何かに効くものはあっても
誰にでも効くものはない


情報に流されず
自分を見つめる物差しを持つことが
キーワードとなるように思いました



「食」 深し






















医(衣)食同源

09-18,2016


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これは「紅餅」と言って
紅花染用に発酵させた紅花を
乾燥させたものです。

友達に便乗して
最上紅花染体験してきました^^v

紅花を紅餅にするまでの工程は
気が遠くなるような手間のかかる作業

発酵によって染料をつくるのは
藍染も同じです

染料をつくる知恵と技術
手間数の多さには

どちらも驚くばかり



山形県の最上地方は
日本でも少ない紅花の産地です

今回お邪魔した「鈴正」さんは
紅花染師の鈴木孝男さんの工房

鈴木さんは
「うさと」コレクションにも紅花染を提供しています


お気軽に染体験できるところじゃない!
と、気付いたのは

染めてから。




以下


まだ
お気軽気分だった風景


紅花染は
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寒染だと色が冴えるそうで

まだ気温が高い今は
染液をキンキンに冷やしてあります




紅餅を水に漬け
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柔らかく戻す花漬けの工程



こうして染料をつくるのですが
溶媒として「烏梅(うばい)」の汁を入れます

紅花(こうか)も
烏梅(うばい)も

漢方の食薬なんです!!

これは身体に良さげ~


「舐められるよ」
と、教えてもらい

モチロン舐めさせていただきました



染めていると
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肌がツヤツヤになり(染液に触れたところ)
身体が温かくなってきます

顔洗いたくなりますね
と、言ったら


過去にいたそうです
ツワモノ


紅餅ひとつで
一反の布が染められるそうです

ひとつの紅餅のお値段は
値段をを知ったら
泥棒が紅餅狙うだろう・・・
という価格でしたよ


そんなことも知らず

黄ばんできたTシャツ染めたい~と・・・
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いいかな~

なんて・・・

怪訝そうな友達を差し置いて

鈴正さんに
これいいですか?
と、宇宙人全開なお願い(爆)



どんな色にしたい?
っておっしゃるので

少しオレンジが入るといいな~

なんて。

下地に
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ウコン染してからの





紅花染
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鈴正さんスペシャル☆


友達・・・

あのー
贅沢すぎるんですけど

紅花染って
そういう使い方じゃないと思うんだけど

と、言いたかったようだ





こちらは鈴正さんが大麻布に染め付けたもの
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右が8回染、左が6回染

ちらりと写る
染師の鈴正さんの
腹巻に注目してみてください

紅花染です

寒染は身体が冷えるので
いつもこの腹巻をしているそうです


紅花染は身体を温めるのです


そして
お腹を温めることは
身体全体を温めるのですが

婦人科系疾患の方に
腹巻、好評だそうです



と、いうわけで

こうか(理血)
うばい(固渋)← 青梅の燻製
うこん(活血)


これで染めた衣服は
血液を綺麗にし
血流を促して

身体が温かくなる衣服になるんですね



着せたいワンコがいるわ・・・
犬かい!! ← はい。自分でツッコミます。


私のTシャツのお古は
こはるの何かになりそうです

こうして
何でも大切に使いきれたらいいですね☆




紅花染は

手間はかかるし
高価で貴少なものだけど



医食同源は
衣食同源でもあり

手にしておきたいひと品です



こんなものを身に着けていた
昔の人の美意識と叡智に
惚れちゃうのでした~


























和歌山 憧憬 ~華岡青洲 編~

02-28,2015

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世界で初めて
全身麻酔の乳癌摘出手術を成功させた
医聖と言われる華岡青洲

華岡青洲が開いた
住居兼病院・医学校を復元した
紀の川市 「春林軒」へ

昨年の春の
「医は仁術」展以来

こちらも
いつか訪ねてみたい
と、思っていた場所です。



春林軒は

主屋南側が
診療や手当てを行った板の間
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火鉢のコテや手術道具が
痛そうですが
・・・
全身麻酔してますね。

青洲処方の麻酔薬「通仙散」は
妻が自ら申し出て
人体実験し完成した麻酔薬。

妻は実験の副作用で盲目になるという
大きな障害を負ってしまいます

今でも
麻酔は
麻酔医の腕次第と言います

麻酔医は
医師だからと言って
誰でもなれるものではなく
難しいと聞きますが

青洲は
200年以上前から
麻酔のための
「前三診 後三診」という
現代の診断方法の基礎となるような
術前術後の診断基準を設けて
医療体制を整えていました


そして
麻酔薬「通仙散」の処方を
残しませんでした


麻酔とは
微妙な加減と
しっかりとした診断
予後の経過観察眼が必要である
と、いう点からも

簡単に教えられる類のものではなく

また麻酔薬を扱う恐さも
重々承知だったのでしょう



生薬のスクラップ
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「通仙散」の処方の中のひとつ
トリカブトがありました




処方された薬
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こんな感じで渡されてたのですね!
青洲先生に処方して欲しい☆~




入院部屋
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個室ですよ!!



敷地内には、この他に

薬調合所(調剤室)
看護婦棟(宿舎)
門下生部屋
などもあり

この地を訪れた塾生は
1,033名を数えたといいます。



さて、

石鹸の基材としても使う生薬の紫根

紫根については石鹸の講座内でも
お話しますが

「紫雲膏」に含まれる生薬です


この紫雲膏の考案者が
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華岡青洲なのです

紫雲膏は漢方の外用剤として
もっとも重要な軟膏とされ

よく肌を潤し
肉を平らかにする(再生させる)
と、言います

いろいろなメーカーから販売されていて
ドラッグストアや薬局で
手軽に購入できますが

ラード(豚脂)が配合されているものが多く
・・・・
私は石鹸にもラードはお薦めしていないので
なかなか購入する気になれずにいましたが

この
春林軒 紫雲膏にはラードが入っていません

しかも
メーカーによって生薬の配合量が違いますからね!
モチロン大喜びで買い~

「春林軒」レシピですよ!
マニア垂涎。

お値段は市販品の約倍(泣)

紫根・当帰・ごま油・蜜蝋

洗顔後のクリームとしてもいけますね
だって皮膚の再生レシピですもの~


ん?なにやら・・・
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怪しい犬影が




キャップをガシガシ始めました
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し・し・・・しつこい(ーー;)
この処方を欲しているようです
潤いたいのでしょうか?




今回の和歌山行きでは
セミナーもさせていただきました
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準備中の、主催してくださいました小川さん


旅のアッシーを買って出て下さったHさん
セミナーを開催してくださいました小川さん
セミナーにご参加下さいました和歌山・奈良の皆さま




本当にお世話になりました。







和歌山 憧憬    完。

















和歌山 憧憬 ~南方熊楠 編~

02-24,2015

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異才の天才

南方熊楠という人を
はじめて知ったのは
もう20年以上前のこと

その頃働いていた
広告写真関係の会社の同僚が
熊楠の本を薦めてくれたのが
きっかけでした

熊楠(1867~1941)は
「粘菌(変形菌)」の研究者で
その他
民俗学・宗教学にも
特異の足跡を残し

現代でも
それぞれの分野に
影響を及ぼし続けています

特に

ロンドン時代
大英博物館の日本図書の目録編纂

科学投稿誌「ネイチャー」への
寄稿回数が歴代一番多いこと

粘菌研究者だった
昭和天皇への御進講
(昭和天皇は熊楠が亡くなった時に
 その哀しみを和歌に詠んでいるほどです)

などの逸話は
熊楠を語る時に外せないものです


何故に
こんなに長い間

天才とはいえ
放埓無頼な熊楠に
惹かれ続けるのだろう
・・・・


それは
熊楠の研究に対する純粋さと

請い願わくば
とてつもない頭脳の一片を
垣間見せてもらい

宇宙や生命の片鱗を
教えてもらえるかもしれない
と、いう得体のしれない
魅力を感じるからなのです

熊楠ファンは少なからず
こんな憧れを抱いているように思う





いつか訪れてみたいと思っていた

熊楠の終の棲家

熊楠の庭。

口熊野と言われ
熊野古道への入り口
和歌山県田辺市へ




熊楠の書斎
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堂々とした楠
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庭の楠が
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影を落とす縁側に

しばし座って

孫文や偉人達との交流

田辺での研究や粘菌の採集
田辺の友人たちとの交流に

想いを馳せてみる


熊楠も
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この庭に
こんなふうに佇んで

空を仰いでいたのかな?




熊楠の庭は
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梅や




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ロウバイ オウバイが ( ← ブログをご覧いただいた方から教えていただきました。 
                     ロウバイにしては香りがしないな?と思っていたんです!
                     ありがとうございました~)


ひかりに包まれて
穏やかに咲いていました





近いうちに
再び訪れることを

熊楠と約束をして
帰途につきました

そう・・・

間違いなく
熊楠はそこに
居ました
















和歌山 憧憬 ~華岡青洲 編~ へ
つづく。